西准教授らが発見したDNA修復に関与する新規因子に関する論文がGenes to Cellsに掲載されました!
生命医薬コースの西准教授らはDNA修復に関与する新規因子を発見しました!DNA二本鎖切断は、ゲノムに生じるDNA損傷の中でも最も重篤なものです。ヒト細胞においてDNA二本鎖切断の修復は多様な翻訳後修飾によって厳密に制御されております。本研究では、タンパク質アルギニンメチル化を触媒する酵素群タンパク質アルギニンメチルトランスフェラーぜ(PRMT)を対象に、DNA二本鎖切断部位への集積を指標にしたスクリーニングを行い、複数のPRMTを新規DNA二本鎖切断応答因子として同定しました。さらに、これらのうち、PRMT4はpoly (ADP ribosyl)ation依存的にDNA二本鎖切断部位に集積し、さらにPRMT4欠損はDNA二本鎖切断修復に異常を示すことを明らかにしました。
著者:Abe Y., Ikegame H., Tsuchiya Y., Nishi R.*
タイトル:PRMT4/CARM1 Is a Novel Factor Promoting DNA Double-Strand Break Repair
掲載雑誌:Genes to Cells
URL:https://doi.org/10.1111/gtc.70031