アンチエイジングフード研究室

佐藤拓己 教授

 

私たちの研究テーマは、ミトコンドリアを活性化させる有機酸やミトコンドリアを保護するビタミンCの細胞レベルでの機能を解き明かすことです。 細胞は、細胞質とミトコンドリアという2つの場所でエネルギーを作っています。細胞質でのエネルギー代謝経路は、主にブドウ糖を分解して体内で使いやすいエネルギー源に作りかえていく「解糖系」と呼ばれるもの。ところがこのルートは代謝効率があまりよくありません。ブドウ糖の一部が分解の途中で乳酸に変化し、完全に酸化されないからです。それに対してミトコンドリアのエネルギー代謝はとても効率がいいのです。ミトコンドリアのエネルギー代謝が悪化すると、細胞を死に誘導する因子が放出される。ミトコンドリアは人間の体内で細胞の生死を司るという決定的な役割を持っているのです。ですからミトコンドリアが活発に働く状態であれば、細胞も活き活きとして、アンチエイジング効果が見込まれるというわけです。

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食品分析化学研究室

永井利治 教授

 

油脂は食品の風味や物性に大きな影響を及ぼします。当研究室では、HPLCなどを使用して、油脂の主成分であるトリアシルグリセロールの異性体レベルでの組成分析を行い、その役割を考察します。また、トリアシルグリセロール等の脂質の新しい分析方法の開発を行います。主に油脂用いた食品の風味あるいは風味劣化の評価とその原因物質の探索を行います。

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応用微生物学研究室

西野智彦 教授

中村知世 助教

 

われわれ人間は微生物を目で見ることができませんが、食品・医薬品の製造、環境浄化、物質循環など微生物は我々の生活において重要な役割を果たしています。本研究室では、微生物が持つ機能の有効利用と生命現象の解明を目的とします。研究テーマは主に食品に関連した問題を取り扱います。

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フードファンクション研究室

安川然太 教授

 

食品の3次機能(生体調節機能)や2次機能(嗜好性)に着目しています。高齢社会に向かい、医療費が高騰する中、機能性のある食品、美味しい、食べやすい食品が求められています。そのような付加価値の高い食品の開発を目指して、機能性成分の特定や作用機序の解明、加工による美味しさの向上に関する研究開発を行います。

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食品機能解析学研究室

西野勝俊 講師

 

食品の機能性が着目されてから、様々な食品について、健康への有用性が明らかとなっています。当研究室では、食品に含まれる成分に着目することで、単に健康によい食品を提案するだけではなく、その良い効果を示す化合物を明らかにし、さらに、なぜ良い効果を示すか、遺伝子やタンパク質の発現量を解析することで解明することを研究の目的としています。特に腸管免疫や免疫細胞の分化に焦点を当てた研究を行います。

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